株式会社村上機設のブログを閲覧しにきてくださった物好きな読者のみなさん。
初めまして株式会社村上機設 代表の村上史耶と申します。
自己紹介も兼ねて少しだけ自分がどういった経緯でこの会社を経営することになったのか、をお話ししたいと思います。
溶接との出会いとそれまでの人生
この溶接を主体とした建設業と出会ったのは29歳のとき。
18歳から自動車の整備士、大型トラックのドライバーを経て、29歳の時に溶接という仕事に出会いました。
この業界に入ったきっかけは大型トラックドライバーの不規則な生活、2人目の子供が生まれるタイミングで運賃の値下げで収入もままならない状態になり、自分の父が所属する溶接会社に入社したのがきっかけです。
大きくはない会社でしたが安定して仕事もあり、収入も安定していたし、仕事の内容も溶接という作業は自分の性格に合っているのかな?と思うようになり、少しずつ楽しくなっていきました。
配管工、溶接工というのは溶接だけが仕事ではありません。
配管の製作、現場での段取り、現場での取り付け、取り付けの際に溶接が必要になるなど、仕事の内容は実に飽きの来ない内容でした。
自動車整備、トラックドライバーと違う面白さがありました。
自動車整備士は、お客様の予算に応じて、端折れるところは端折り、予算内に抑え、車検に通るように車を整備していく。車によって様々な方法で整備していく必要があり、ここに面白さを感じていました。
手先が昔から器用だったようですぐに整備士の資格も取ることができ、色々な車の整備を任してもらえるようになり、任せてもらえることの嬉しさみたいなものをよく感じていたように思います。
トラックドライバーはお客様の荷物を安全にスピーディにお届けする。
数々のルートの中、安全に早くお届けできるルートを選択し、時間通り到着して「ありがとう」という言葉をいただけた時に一番のやりがいを感じていました。
また今ではドライブレコーダーのおかげで明るみになっていますが、乗用車からのイジメにも良く遭遇します(笑)
安全最優先なためイライラすることもしばしば。
今思えば良くやっていたなぁと思います(笑)
「一番オモロい」仕事に出会えた
今現在、配管工、溶接工の仕事をやっていて思うことは今までやってきた仕事の中で「1番オモロい」と思っています。
自分が寸法を測り、製作し、取り付けがバシっと決まると何物にも変え難い気持ちよさがあります。
溶接の作業も綺麗なビードが置けないとき、思い悩んで少しずつ出来るようになっていく。
上手くなっていってるのが周りの評価で分かる。
自分の感覚で少しずつ目指すビード形状に近づいている。
努力して少しずつ上手くなっていって評価をしてもらえるのはとてもやりがいのあることだと思います。
よく溶接はセンス。なんて言葉で片付ける人もいますが、自分は違うと思います。
溶接は努力。良い練習より、たくさん練習する。これに限ります。
これからどうするべきかと考えていた矢先にチャンス到来
建設業界は人手不足が続いています。
こんなオモロい仕事を私よりも下の世代の子たちに知ってほしい。仕事にしてほしい。
建設業界に身を置くようになって1年、何もわからない状態のくせにただこの仕事が面白い、好きというだけでこう思うようになりました。
「若い子達がオモロいと思えるような仕事をしている会社を作りたい」
この目標が出来てから自分の配管に対する向き合い方、溶接に対する考え方が変わり、自分の技術、技能が一気に伸びました。
独立するための準備を進めていたタイミングで自分にチャンスが舞い込んできます。
働いていた会社の社長が体調不良を理由に会社を廃業するというのです。
そして人も道具も仕事も引き取って会社を続けてほしいと言われました。
在籍している社員、職人さん、お客様の生活を守るため、少し準備不足は否めませんでしたが、転がり込んできたチャンスを掴まない手はありません。
「チャンスの前髪を掴め」人生において肝に銘じている言葉で、チャンスは掴む側が準備をしていないと、掴もうと思った時にはもうすでに遅くて、掴むことが出来ない。いつか目の前に現れるチャンスのためにしっかり準備をしておこう。
そう思いながら色々な仕事を経験してきました。
今、こうやって会社を設立し、スタートラインに立てたこと、自分の周りの人の生活を預かっていること、会社が思い描いているビジョンを実現するために周りを巻き込んでいること。全ての責任が重くのしかかっていますが、今はそれすらも楽しいです。
このブログでは主に社員の方が日々どういう想いで仕事に取り組んでいるか。
また自分はどういう気持ちで会社と向き合っているか、日常で感じることなどを綴ったり、弊社で行なっている溶接関連の事業のこと、会社で使っているおすすめの道具の紹介、溶接や、配管の仕事の専門的なこと。
多岐にわたる内容になるかと思いますが、気が向いた時に覗いてもらえれば幸いです。
自動車整備士・トラック運転手を経て、29歳のときに溶接業界へ転職。
入社数年後、当時の社長から会社を引き継ぎ株式会社村上機設を創業。手先の器用さと、一つのものをとことん突き詰める性格を存分に発揮し、オリジナルの事業を多数展開。溶接業界の若手を育てるべく活動中。
趣味は車、写真、登山、アウトドア。休みは遠出して美しい景色を探したりしてます。