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僕と溶接との出会い、そして村上機設に入社することになった理由【前編】

2023/08/27

最終更新日:2023/8/27

皆さん初めまして!
村上機設イチ恥ずかしがり屋のれいちゃんです!
まずは自己紹介を兼ねてこの職業との出会いや、村上機設への入社の経緯などをお話ししていきたいと思います。
少し長くなりそうなので、今回は村上機設へ入社するまでのことを話ししますね。
最後までお付き合いいただければ幸いです。

溶接関係に進みたいと思ったきっかけ

僕は工業高校出身で、その学校では実習の授業がありました。 一年生から二年生の間は機械加工などを習い、三年生からはガス溶断やアーク溶接などを学ぶことができます。

初めて溶接や溶断を行う授業のとき、僕は少し怖がっていました。火花で火傷をしたり服が燃えたりすると言う話を事前に聞かされたからです。かなりビビりながら溶接や溶断をしてみましたが、しっかりと保護具を付けていたので火傷も燃えることもありませんでした。 むしろ初めての溶接ですが、すごく楽しく感じました。そして夢中で溶接をしていました。

その時先生達に「初めてにしてはまっすぐで綺麗なビードやな」「上手いな」と褒めて頂き、単純な僕は溶接の仕事するかーと将来の道を決めました。

半自動溶接や師匠との出会い

高校を卒業した僕は鉄工所に入社しました。
入社した会社では溶接屋さんは同じ高校の先輩1人だけしかおらず、仕事も忙しそうでした。入社したその日に「溶接してみるか?」と廃材を持ってきてくれ、まずは試しにやってみることになりました。

就職後初めての溶接で「半自動溶接」を知る

渡されたトーチは棒を挟むところがなく、トーチの先から細いワイヤーが出ていて使い方が全く分かりませんでした。先輩に聞くと、「これは半自動溶接」と教えられました。トーチのところにあるボタンを押すと、ガスとワイヤーが出て溶接が出来るというのです。

一通り説明を受け廃材に溶接をしました。初めての半自動溶接はトーチと鉄板の距離感がとても難しいと感じました。それを隣で見ていた先輩が「もうちょい近づけて、ゆっくり進んでみ」とアドバイスをくれ、右手を掴んで補助をしてくれたのでなんとか走れました。

2回目は言われた事を守りながらやってみたところ綺麗に走れたので、先輩から「このビードやったら簡単な製品溶接してもええで」と言われとても嬉しかったのを今でも覚えています。

応援で行った現場で出会った一人の職人さん

それから入社して3日目、専務に先輩と2人で協力会社に応援に来てくれと言われたので向かいました。そこで出会った一人の職人さんが、のちの僕の師匠です。

その現場での作業はバラした製品の復旧作業でした。どうやら専務が間違えないように撮っておいた写真のデータが消えてしまい、バラした時にいた先輩に聞きながら復旧をしようと考えていたみたいでした。しかし、先輩もあまり覚えていなかったので、集まった4人であーでもないこーでもないと言いながら復旧しました。師匠と出会った日の出来事です。

そんなことがありながらも、それから1、2ヶ月ほど経った頃に専務から「師匠の所に3ヶ月くらい修行に行ってこい」と言われました。そこから僕たちの師弟関係が始まります。

師匠からは結構怒られましたねー(笑)初めて目の前で溶接をした時は「なんやこの溶接は汚い」と言われました。今まで褒められることが多かったので、僕は普通にショックでした(笑)

尊敬する師匠に学んだこと

修行が始まってからまず教えてもらったのは基本的な事です。

第一に姿勢ですね。「常に正面に立て」と教わり、トーチを持ってる方の脇を締めろと言われました。僕は脇が開き気味だったので意識しろということでした。

次に呼吸の仕方です。息を止めることで手の震えが止まり、もっとビードが綺麗になると教えてもらいました。同時に師匠は「でも息を止め過ぎたら逆に苦しくなり、手が震えるから細かく息をしろ」といいます。「細かく息をする」というのは、肩が動かない程度に呼吸をすることです。僕にとってはこれが1番難しかったです。

師匠には基礎を身につけてからどんな格好でも出来るようになれと教わりました。修行が終わってからも、ちょこちょこ師匠の所に溶接や組み立てなどの作業をしに行木、色々なことを吸収しました。

それから6年ほど経った頃に師匠の前で溶接をした時に、「そこそこ綺麗な溶接になったな」と言ってもらえました。その時はとても嬉しかったです。師匠にはここには書ききれないくらいのいろいろな事を教えてもらいました。師匠は、僕の目標であり、憧れです。今の僕の溶接好きは師匠の影響がかなり強いんです。

前半のまとめ

さて、ここまで読んでいただきありがとうございます。
僕が村上機設に入社する前のお話をさせていただきました。
続きは後編でお楽しみください!