こんばんわ! 今日はマフラーの上げ加工をした話をしようと思います。 この作業は一番得意かもしれません(笑) ステンレスだし、配管だし、一番見た目も綺麗にできるし、一番自分にとって作業性が良いと思います。 さてさて、なんでマフラーの上げ加工をすることになったかというと 車高を下げていくと一番最初に地面にお近づきになり、接触するのがマフラーになります。 この砲弾マフラーと呼ばれるものは径が80パイあり、結構太くて車高が低くなりがちです。 この80パイの部分を60パイのデュアルにして車高を20ミリ稼ごうと思ったのですが 本業が忙しくイベントまでにやる時間を確保できなかったので 今回は低くなっている部分をできるだけ上にあげるために迂回させました。 しっかり15ミリくらいは上げることができましたが、まだまだ車高が低い状態は続いているので 次回は60パイにデュアルで製作していきたいと思います。 それでは作業のほうを見ていきましょう。 まずは上げたいところの手前の曲がってる近所で切ってしまいます。 まっすぐのところで切断してもまっすぐのままですからね。 曲がってる近所で切ることが重要です。 捩じれば上にあげたり、下に下げたりできますからね。 上にあげたらルートが変わるのでそのルートから次繋ぐところまで 輪切りのパイプを繋げながら試行錯誤していきます(笑) マフラー取付のステーも長さが変わるので短く切断して溶接します。 とりあえずはすべて仮付けが終わるまでは本溶接はしないように。 全て仮付けが終わったらいったん取り外してフルで溶接します。 既設のマフラーパイプがアルスター材という鉄にアルミのメッキを施した材質のため とても溶接がやりにくく汚くなってしまいました(笑) 今回は自分のマフラーなので裏波溶接も無し。 裏波溶接は社員のぶきっちょくんがこちらに記事を書いてくれているので見てみてください。 参考になると思います(笑)【溶接の基本その3】裏波溶接の流れを紹介します出口の角度、出面、高さ、もろもろしっかり調整してから本溶接しないと しっかり調整せずに溶接すると微妙な歪でバンパーに当たったり、変な方向に出口が向いたりするので 仮付けの段階でしっかりと位置決めしてあげることで微妙なズレはフランジの締め方や吊りゴムで 何とかなりますので大丈夫です。 本溶接する前に手の油分や汚れはしっかりシリコンオフしておくと 少しでも綺麗な虹色の焼き色が付きます。 後は磨きのパイプなのでなるべくパイプの美しさを残すようにし、アークストライクなどもってのほかです(笑) 本溶接が終わったら取付して不具合がないか点検して終わりです。 本当に少ししか上げられなかったので次は触媒以降すべて変更する予定です。 是非何か溶接でお困りの方、車の整備のことでも困っていることがあれば 弊社に相談してもらえるとお力になれると思います。 何か自己満足を極めるお手伝いができると思いますのでお気軽にお問合わせください。
自動車整備士・トラック運転手を経て、29歳のときに溶接業界へ転職。
入社数年後、当時の社長から会社を引き継ぎ株式会社村上機設を創業。手先の器用さと、一つのものをとことん突き詰める性格を存分に発揮し、オリジナルの事業を多数展開。溶接業界の若手を育てるべく活動中。
趣味は車、写真、登山、アウトドア。休みは遠出して美しい景色を探したりしてます。