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エンジンパワーを維持するための導風ダクトを製作しました

2023/11/12

最終更新日:2023/11/12

こんにちわ。

ここ最近の朝晩の寒さと、先月までの播州地方の秋祭りの影響で弊社の社員数名が
軒並みインフルエンザで倒れてしまい現場の仕事がとても忙しい日々を過ごしています(笑)
皆様も体調管理には十分お気をつけください。

さてさて今回の内容は夏場になると車がやたら遅く感じる人におすすめの製作事例になります!

夏場暑くなってくるとなんか遅いなぁ。エアコンかけてるからかなぁ。とか思ったことありませんか?
それ、実はエンジンが動くために必要な3要素の一つ、空気が少ないからかもしれません。
なぜ夏場?っていうと暑くなってくるとエンジンルーム内の温度が上がりやすくなり、吸入するための空気が膨張してしまい、
予定の空気量よりエンジンの中に入っていく量が少なくなるからです。
タービンが付いていると圧縮空気をエンジン内に送るため、さらに高温の空気になります。
そのためにインタークーラーという圧縮空気を冷やすコアがエンジンには付いています。
これがなければ空気が膨張しまくってほとんどエンジンに入らないためエンジンのパワーがガタ落ちになります。

このことから、夏場の暑い時期に吸入空気温度を冷やすことが重要視されるわけです。

純正状態では自動車の前面グリルのところから、エアダクトで空気を取り込みエアクリーナーへフレッシュな空気を送れるためエンジンパワーの落ち込みはそれほど感じることは無いと思います。エアクリーナー周りをボックスで囲っているのでエンジンの熱の影響を受けにくいのも特徴です。

しかしこの状態というのはダイレクトに吸い込むこともできず、またエアダクトの吸い込み口が小さい分、たくさんの空気を吸い込む事が出来ません。
なのでレースに出たり、サーキットを走るような車は、剥き出しの毒キノコのようなエアクリーナーを付けるのです(笑)

そしてこの毒キノコが厄介なのです。

ここはダイレクトに大口を開けて吸い込めるため、エンジンの熱をそのまま一緒に吸い込んでしまいます。
これこそが夏場にエンジンパワーが落ち込んでしまう原因なのです。夏はエアコンも使用します。
エンジンルーム前面にあるエアコンのコンデンサーで圧縮ガスの熱を奪って冷却しているため、熱交換した熱で更にエンジンルーム内が熱気に包まれてしまいます。
こうなってしまっては車はパワーをロスするどころか、セッティングが取れていない車だとノッキング(異常燃焼)を起こしてしまったりと良いことは一つもありません。

とーっても長い前置きになりましたがこの事がわかっていればやることは何個か思い浮かびます。
その何個かあるうちの一つを今回製作しました。
別の場所から導風ダクトでエンジンルーム内に冷たい空気を送ってあげることです。
その導風ダクトは余った資材で作ったので簡単に4時間くらいで製作取付をしました。

まずはいつもやっているようにステンレスの板をボックス形状で製作していきます。
ここはいつもやっているのでとても早く簡単に終わりました。
しかしボディへの穴あけ、ボディへの取り付けなどは現車合わせにて行いましたので少し時間がかかります。ここを丁寧にやっておけばエンジンルーム内の見栄えが凄く良いです。
外から見た時にあまり目立たないような形状も意識しました。

本当はしっかり滑らかに導くような形で製作する方がカッコいいし空気の入ってくる量も多くなるのですが、滑らかに導風すると、雨水や、埃、虫なども入ってくるので、なるべく四角く作り、穴を少し小さくすることで雨、埃、虫の侵入を防ぐことにしました。
取り付けしてからも時々エンジンルームを見ますが、全然エアクリーナーに虫が付いていないことを思うと成功だったのかなぁと思います(笑)

このように色々な方法で製作できる事が弊社の強みでもあります。

なんでも是非一度相談していただけたら良いと思います。

それではまた次のブログでお会いしましょうー。